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  • 執筆者の写真バイタイム_西村 昭二

プロモーションの特効薬「チームスポンサー・アスリートスポンサー」

更新日:2023年3月23日

今やあらゆる領域のプロスポーツが存在するが、メジャースポーツに付き物なのがチームスポンサー、そしてアスリート個人へのスポンサーである。たとえばチームスポンサーの場合、選手のユニフォームにロゴが入ったり、そのチームのホームグラウンドには、スポンサーのロゴが掲出された看板も設置されるが、これらも純然たる広告活動の一環である。またアスリート個人へのスポンサーはタレント同様にCM出演の依頼をすることも契約に織り込むことができる。総合広告代理店勤務時代の17年で数々のチームスポンサー・アスリートスポンサー案件を担当したが、その意義性について本稿で説明していく。


目次:プロモーションの特効薬「チームスポンサー・アスリートスポンサー」


広告活動としての「プロスポーツスポンサー」

高校野球でも、その高校の広告活動として野球に力を入れて甲子園で広く認知を得ることを目的にしている高校もあるほど、スポーツによる知名度向上は効果的だ。そのことはあえて説明するまでもないが、プロスポーツ、例えば野球やサッカーにおいては、チームスポンサー費を広告主が支払うことでユニフォームやホームグランドに看板掲出ができ、観客に対してのサンプリングなどを行うこともできる。



アスリート個人へのスポンサーも

スキーやスノーボード、テニスなどチームスポーツではない場合、選手個人へのスポンサー契約もよくある。その場合、物品提供を行ったうえで選手オリジナルのプロダクトを開発することもある。人気スポーツ選手になると、帽子、ウエア、グッズ、シューズなど全身すべてが違うスポンサーであることも多々ある。


物品提供のみの場合とCM出演役務もセットの場合がある

スポンサーをするにあたって、チームであろうと個人であろうと、物品提供のみなのか、CM出演等の広告主の広告活動に協力するかを取り決める必要がある。当然、CM出演等広告活動協力を含める方が契約金が高くなる可能性がある。また、チームスポンサーにおける広告出演役務については、複数人での出演が前提となることも多く、人気選手が個人スポンサーを別で契約してしまっているがために出演させられないなどのこともあるため、注意が必要である。



チームでのスポンサーと、個人のスポンサーが分かれる

上記にもあるように、野球選手やサッカー選手は、チームでのスポンサーと個人でのスポンサーが異なることもある。個人でのスポンサー契約の場合、当然ユニフォームを着用してのCM出演は不可となる。人気選手だけを契約したい場合でも、象徴となるチームユニフォームを着用させられない可能性があるため、あらかじめの確認が必要になる。


スポーツが本業のアスリートと、タレントとの違いは

CMに出演するとなるとタレントとアスリートとの違いを明確に把握しておかなければならない。まず、スポーツ選手は俳優や女優ではない。決して演技で収入を得ているわけではないため、タレント慣れしてしまっている場合は、演出時に相当の注意が必要である。また、本業がスポーツであるため、体調管理にはタレント以上に気を遣う必要がある。制作陣はこのあたりのケアを最大限行いながら、撮影等に臨むことになる。


ここまで簡潔にチームスポンサーとアスリート個人へのスポンサーについて説明してきた。種目によって違いはあるが、大きな点は、相当に認知効果の高い商材であることである。「広告トータルプランニング会社」である当社においても、継続的な認知と販路確保という側面において費用対効果の高いプロモーション施策としておススメしたい領域ではある。チームスポンサーの募集はなかなか公に出ることはない情報であるが、情報を仕入れた場合はすぐに提案したい広告代理店勤務者も多いのは頷けるのである。


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